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2018年6月 「グレズレー式弁装置(2)」


連動小テコも平鋼材から作成した。大テコと接続される中央部にベアリングが仕込んであり、両端はフォーク形状となっている。ベアリングは外径12mmのものを使用した。




これも先にベアリングポケットを加工する。写真は、座繰り加工後にスナップリング用の溝を切っているところ。



内周アール加工も今までと同様に、バーティカルスライダー+エンドミルを利用した。



フォークの底をドリルで貫通したのち、メタルソーでフォークを切り開く。



サイドの仕上げ。これも今までと同様。



両端のヘッド部分と中央のアールをそれぞれ加工する。



フォーク肩部分のアール加工のため、フォーク底穴に入れた真鍮丸棒で、ロータリーテーブルの中心座標を出し、エンドミルで仕上げる。




連動大テコと連動大テコ受けは、ずっと以前に手配した鋳物(2009年8月)を用いて作製した。大テコの細い方の先端にチル残りの傾向があり、例によって電気炉でチル取り焼鈍を実施。850度まで加熱して炉冷した。



連動大テコも、両端がフォークで、中央にベアリングが付くが、両端の腕の長さが1:2になっている。さらに短い側のフォークは、小テコの端部が収まるので、底が大きく膨らんだ形状となっている。部品サイズが大きすぎて、旋盤で回せないので、ベアリングポケットは別部品として丸棒を旋削加工し、ロックタイトで接着する。




鋳物をバイスチャックして、必要な穴をすべて開ける。中央部と端部を別に固定しているが、Y座標は固定後に確認し、傾きに応じて各穴のY座標を修正した。



根元側の大きな空洞を削り出す。ドリルで連続穴を開けて切り取り、エンドミルで仕上げた。2枚目の写真でバイスを傾けているのは、斜めの面を削り出すため。




最後に根元側のフォークを切り開き、エンドミルで仕上げると完成。



連動大テコ受けは、大テコを保持するため、コの字に切り欠き加工されている。穴は最大で16mmまでで、すべてドリルで開けた。




まず四爪チャックで底の固定面を仕上げる。



コの字の切り欠きを仕上げるため、ドリルで連続穴を開け、帯鋸で切り取り、バイスにチャックしてエンドミルで仕上げる。この後、必要な穴開けをすると完成。



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